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喜界島で暮らす高校3年間。「サンゴ留学」

この記事を覗いてくださった皆さま、はじめまして!
鹿児島県の離島、喜界島にはここでしかできない高校生活を求めて全国各地からやってきた高校生が暮らしています。そんな全国各地から来た高校生たち(サンゴ留学生)が、魅力を感じてくれたサンゴ留学ってどんな制度なんでしょうか?実際に暮らしているサンゴ留学生の様子と共にご紹介させていただきます。


1.サンゴ留学ってなんぞ?

サンゴ留学とは、喜界高校に3年間通いながら寮に入り、喜界島サンゴ礁科学研究所の研究者と一緒に、喜界島をフィールドに研究をしていく留学制度」です。
間違いなく喜界島だからできる唯一無二の離島留学制度です!
全国各地からサンゴ留学生としてやってきた高校生たちは、「将来、研究や環境に関わる仕事がしたいと思って、このサンゴ留学を選んだ」「将来海に関わる仕事をしたくて喜界島の綺麗な海に惹かれて...」「生き物や魚が大好きで!」などの様々な思いを持って、喜界島で高校3年間を過ごすことを決め、やってきてくれました。

お馴染みのビーチで楽しむサンゴ留学生たち
(BBQでの1シーン)

そんなサンゴ留学生たちの研究活動の様子を今日は少しだけご紹介!
研究活動は、毎週水曜日の放課後と土曜日の2日間で行います。
1年次には、研究をするってどんなこと?喜界島ってどんな島?といったことから活動が始まり、3月に開催される島内での1年間の成果発表へ向けて研究活動をチームで進めていきます。
2年次には、サンゴ留学生1人1人が自分の中の「好き・知りたい・不思議」に基づいた研究テーマを持ち、喜界島をフィールドに個人の研究にチャレンジしていきます!
優秀な研究成果と認められた時には、喜界島を飛び出し島外での発表にもチャレンジ!
このサンゴ留学では、喜界島現地で、体験・体感・発見したものを、研究を通して発信していき、自ら探究する力を身につけていくことができます。

海での調査を安全に行えるよう
スノーケリング実習も行います。

また、喜界島サンゴ礁科学研究所には多くの大学生や海外からのインターン生がやってきます。現役大学生から大学生活の話や今やっていることを聞いたり、海外からのインターン生と英語で会話に挑戦したり、貴重なチャンスがいっぱい!
やりたいと思ったことをここでは、言ってみたもん勝ち・やってみたもん勝ちです!

大学生も混じっての海洋実習風景

研究活動というと難しそうなイメージかもしれませんが、安心してください!
サンゴ留学生の研究を研究者の皆さんが、研究とはどう行うのかや、様々なアドバイスや意見をくれ、温かくサポートしてくれます。
研究といっても、理系だけには限りません。
あなた自身が喜界島で見つけた「不思議」「知りたい」を研究していきましょう!

↓ちなみにこんな人にきっとぴったりな離島留学制度です↓

# 自分の中の「好き」を突き詰めたい人
# 理科や生き物が好きな人
# 将来海や環境に関わる仕事をしたい人
# 高校3年間で、熱中できること・自分らしさを見つけたい人
# 環境を変え、研究を通して3年間で成長したい人
# 寮生活や島での暮らしを通して、かけがえのない時間を仲間と共に過ごしたい人
# 島の人との交流を通して、自分にとっての第2の故郷を作りたい人


2.サンゴ留学生の暮らし

(1)喜界島での島暮らし

奄美大島のお隣にある喜界島は、ありのままの自然と温かい島民の皆さんが暮らす人口約6300人ほどの島です。島全体にサトウキビ畑が広がり、のんびりとした時間が流れています。(とはいえ高校生は毎日忙しく過ごしております。笑)

喜界島の定番スポット サトウキビ畑の一本道
放課後にはスギラビーチでゆっくりしたり


そんな喜界島で、サンゴ留学生は休日どのように過ごしているのでしょうか。
少しだけサンゴ留学生の島暮らしの様子をお届け。

良い意味で小さな島なので、サンゴ留学生が暮らしていることは基本的に島民の皆さんのほとんどの方が知ってくれていて、温かく見守っていただいています。
なので、よく色んなお誘いを受けるんです。
例えば、サトウキビの収穫体験に呼んでいただいて、サトウキビを生でかじらせていただいたり。

サトウキビ初かじり!!


また別の日。にんじんが収穫できるから来ないかとお誘いいただいたり。

土のついた人参を綺麗に。
寮生それぞれ、実家の家族へ収穫した人参を届けたそうです。


そしてまたまた別の日には、島親さんから「ふくりかん(島の伝統的なお菓子)を作ったから、寮生みんなで食べてね」といただいたり。

黒糖ベースのふわふわの蒸しパンのようなお菓子
(ふくりかん)

島の皆さんの優しさ・温かさには日々驚かされることばかりかもしれません。

(2)寮生活

2024年4月現在、寮では1年生6人・2年生6人の12人が暮らしています。
2024年の1年間は新しい寮の建設のため、一時的に3ヶ所に分かれて暮らしていますが、毎日の夕食時間はみんなで賑やかに会話をしながらご飯を食べます。2025年度には3学年が一ヶ所で暮らせる寮が完成するので、スタッフも寮生もワクワクソワソワしております。

夕食は寮生みんなでリビングで


寮では毎日色んなことが起きます。

ギターの練習会が急に始まったり
(全員初心者です)
夏らしく、花火をみんなでしたり
満天の星空を長い間寝転んで眺める夜があったり

これらは寮生活のほんの一部です。
テスト期間には、「やばいやばい」と言いながらも夜に励まし合える仲間がいますし、何かやりたいと思った時に一緒に何かを楽しめる人がすぐ近くにいたりします。
学校に行っても学校から帰ってきても、顔を合わせる寮生たちは、ほぼ家族のような関係かもしれません。偶然にも喜界島で巡り会えたかけがえのない仲間との寮生活は、毎日色々ありますが、全国各地から集まった仲間たちの新たな価値観に触れながら、沢山の経験や思い出を作ることができると思います。

(3)高校生活

サンゴ留学生たちは、喜界島で唯一の高校である喜界高校に3年間通うことになります。喜界高校の全校生徒数は132名(令和6年度現在)で、商業科と普通科の1学年2クラスから構成されています。

喜界高校の校舎

喜界高校の魅力は、先生方の生徒に対する少人数指導が充実している点です!放課後には、授業でわからなかったことを積極的に先生に質問をしにいく生徒の様子も多く見かけます。先生を独り占めしながらわからないところ聞くことができ、苦手な科目の克服や、得意科目はより伸ばすことができるかもしれません。卒業生は進学から就職まで、幅広い進路へ進んでいます。

先生に教えてもらっている様子


また、放課後には部活動に励む生徒がいたり、友達とお菓子を食べながら海の近くでお話ししたり、海へ泳ぎに行ったり釣りに行ったり。
喜界島にある高校ならではの青春もできるかもしれませんね。

喜界高校の詳しい様子はこちらからチェック!
【喜界高校ホームページ】

(4)サンゴ留学生をサポートする大人たち

サンゴ留学生のことは、高校3年間で沢山の方が支えてくれます。
今回はその中でも「島親」のご紹介です。
サンゴ留学生1人につき、1人又は1組の島親がつきます。
島親とは、「親元を離れて寮生活をするサンゴ留学生を応援する島在住の方」のこと。サンゴ留学生の性格や喜界島でやりたいことをもとに、島親とマッチングさせていただきます。島親がつく期間は1年生の1年間だけですが、2年生・3年生になった以降も、もちろん交流を続けていただいて大丈夫です!
島親に島の集落行事にお誘いいただいたり、島内で見かけたら手を振り合ったり、畑のお手伝いを一緒にしたり。そんな光景がよく見られます。
スタッフとも先生とも違った立場の島親との交流を通して、喜界島での生活を充実させるお手伝いが、島親さんとスタッフと先生と島の皆さんで出来ればと思っています。

サンゴ留学生と島親の皆さん

3.サンゴ留学の説明会/イベント情報

ここまで読んでいただきありがとうございました!
サンゴ留学に少しでも興味を持っていただければ嬉しく思います。
より詳しい説明を聞いてみたいという方はぜひこちらから説明会やイベント情報をチェックして参加してみてくださいね。↓↓
【(TAP!!)喜界高校サンゴ留学 イベント情報】
【(TAP!!)サンゴ留学Instagramアカウント】

現在小学生・中学生の皆さん、喜界島でのサンゴ留学でかけがえのない高校生活を過ごしませんか?先輩やスタッフ、島民の皆さんが温かくお待ちしております🎵


【お問い合わせ先】
喜界町役場企画観光課
担当:市川・實
電話:0997-65-3682
メール:sosei-2@town.kikai.lg.jp